団子より花といふ男の手記

団子より花といふ男の手記

どもーサムハンキンポーです~。
今日もファンブログから記事を載せます。
恋してますか?
してる方は幸せですか?
もし辛くてもどうか負けないでください。
ではでは~。

引き出しの中に一通の古い手紙があった
大分紙が痛んでいるが文字はまだ読める

大事な手紙かもしれない

野暮だとは分かりつつも 読みたい気持ちに逆らえなかった

1○○○年 ○月○日
晴れ時々曇り

花より団子なんて言いますが 年を重ねると団子はそんなに要らなくなってくるわけで
団子よりも情緒を求めるようになりましてねぇ
可憐な花びらに心動かされる毎日でございます

中でも芍薬と牡丹は別格でしてねぇ
たまに街を歩いていると それはそれは綺麗な牡丹の花がおるもんですから
思わず見とれてしまうわけです

電車の中でも たまに芍薬をお見かけするのですが
かなりの美しさに 動悸や息切れといった症状がでるもんで 大変なんです
だからいつも鞄の中に養命酒を忍ばせてないといけないなぁなんつってねぇ
節操がなくて申し訳ないかぎりです

しかしねぇ
私も一人の男ですから どうしても意識してしまうんでさぁ

いけねぇいけねぇ
あっしも良い歳なんだから そろそろ落ち着かなくては
そんな風に考えるんですがね

情事を経験として知っちまった身なんでねぇ

止めるのが大変難しいわけですわ

そんなある時
ある町で綺麗な百合の花に出会いましてねぇ

これがまたおしとやかで落ち着いた立ち振舞いをするもんだから
男心がくすぐられましてなぁ
密の味が気になっちまいましてねぇ
恋慕と言っていいものなのか分からないが 胸がときめいたんでさぁ

穏やかな表情
豊かな心
たおやかさ

ずっと眺めていたくなるくらい 魅力的な花でしてねぇ

女は愛嬌と言ったもんですが
本当にその通りだと思いました

出で立ちも姿勢が良く
浴衣が似合うと思ったのです
一緒に夏祭りに行きたいなぁ なんて一人想像しては にやついてるわけでして

お陰ですっかり幸せな気持ちになったわけです

しかしながら
あの綺麗に咲いた花に好意を抱いたのは
果たして幸なのか

あっしは乱暴にその花を摘んで持って帰ろうなどとは これっぽっちも思っておりません故
あくまでも向こうに大事な人がいれば 黙って引き下がる所存なんでね

それを考えるとどうにも切なくてねぇ
だから不幸とは思わないけど 幸ともいってよいのか わからないのでさぁ

良い年をした大の大人が 乙女のように悶々とするのは 些か可笑しくもありますが
自嘲しながらも こんな自分に酔いしれてるわけですから
大酒飲みが聞いて呆れるでしょうな

自分を納得させるのは もう慣れたもんでねぇ
そうやって自身を騙してきたわけですが
今回は簡単にいかないから困っているんでさあ

ちょっとだけでいい

ほんの少しだけでいいから
またあの可憐な花に会いたい

一目見るだけでいいから

仏様

お願いします

また引き合わせてくださいませぬでしょうか
相手が嫌でなければでいいです
団子も我慢します
もうちっと善良に生きますから

芍薬もいりません
牡丹も求めません

ですから
どうかあっしに奇跡をお願いいたします

あぁ
ありがとうございます

あっしは幸せ者でした
仏様のお陰です

あなた様のお陰で気付くことができました

これで 覚悟を持って一輪の花を大切にしていけます
これからも仏様に恥じない生き方をします

今後も見守っていてください

ここで終わっていた
名前は書いていなかった

こんな手紙を見つけたわけだが
今現在彼はどうしているのだろう

百合の花と再開することはできたのだろうか

まぁどちらにせよ
彼はどこかで幸せに暮らしてるに違いない

はい。

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