再会したジョンとミリガン(ウエディングハント)

再会したジョンとミリガン(ウエディングハント)

村長からの措置は?ジョンはどうなる?
村長からの措置は?ジョンはどうなる? またまた前回の続きでぇーっす♪ 「ここがお前の部屋だ」 村長の部下が部屋の前に立ち止まると ドアを開け ジョンに中に入るよう誘導する ジョンは不安を抱えながらゆっくりと 一室に入り中を見渡した 中はこぢんまりとした簡素な部屋だった 木製の…


前回の続きです

テーブルに置かれたパンとスープを口にする

しかし味なんて分からない

もはや食べ物に集中できる状態じゃなかった

ジョンは食事を持ってきた男の言っていたことについて考えていた

「村長が用意してくる女性を選んではいけません。これは罠です」

男は確かにこう言ったのだ

マチネの仲間だと言っていたが本当なのだろうか

村長は村のことを考えての決断なのではないのか

ジョンには分からないことだらけで考えてもどうにもならなかった

進まない食事をやっとの思いで食べ終えると ノックする音が聞こえた

「失礼する。面会だ」

ジョンの返事を待つ気もないように間髪いれず 村長の護衛が入ってきた
その後ろから入ってくる者の姿に思わず叫んだ

「ミリガンさん!」
「あぁ!ジョン!やっと会えた!」

ジョンは勢い良く立ち上がりミリガンの元へ駆け寄るとしっかりと握手をする

護衛の男ははしゃぐ二人をじっと見やると威厳たっぷりに忠告する

「再会に水を差すようだが、あくまでも君達は罰を受けてここにいる。そして村長が今回、特別に面会をお許しになったのだ。そのことはくれぐれも忘れないように」

「は、はい。失礼しました」

ジョンは慌てて頭を下げ それに続いてミリガンも急いで頭を下げる

「ふん、では時間になったら呼びにくる。本来は見張りをつけるのだが、これも村長の計らいで二人の再会を邪魔しないでやれとのことだ。村長のお心遣いに感謝するんだな」

そう言って護衛の男は部屋から出ていき扉が閉まった

一瞬部屋に沈黙が流れたがジョンとミリガンはお互い顔を見合わせてクスクス笑う

「良かった。最後にミリガンさんと別れてから色々あって心配してたんです」

「僕もだよ。ジョンは何も悪くないのに、僕のせいでこんなことになってしまって本当に申し訳ないと思っていたんだ。謝りにいくつもりだったんだけど、ジルさんがうちに来て話し込んでしまい、それどころではなくなったんだ」

「なんですって?ミリガンさんのところにもジルさんが来たのですか!?」

「あれ?てことは、ジョンのところにも来たのかい?」

二人は目を丸くして固まる

「僕はミリガンさんに話さなければならないことが沢山あるんです。そしてミリガンさんの話も聞きたいです。ここで立ち話もあれなんで、良かったらあちらのテーブルに行きましょう」

「そうだね。僕も話せることは何でも話そう」

ジョンは時間が限られているので マチネ ジル 村長の話をできるだけ短く端的にまとめて説明した

マチネさんの話でミリガンの先代の話をしてよいのか迷ったが 隠し通せる自信もなかったので話した
意外にもミリガンは軽く頷いただけだったので ミリガンも知っていたのだろう

話終えてミリガンの様子を伺うジョンに ミリガンは穏やかなながらもどこか自嘲気味に口を開く

「ありがとう。村長の話はまだ何とも分からないけど、ジルさんから聞いた話は大方一緒だよ。そしてマチネさんの話は半分知っていたよ」

「半分?」

ジョンは首を傾げる

「あぁ。僕の先代にあたる方がやった大罪は、子供の頃から両親に教えられていたんだ。我々が生まれてから死ぬまで縛られなければならない十字架だってね。ずっと苦しかったよ。
しかし今日で更に苦しみが増えてしまった。まさか君がアレクサンダー国王の末裔だったなんて。
昨日だけじゃなく僕はずっとジョンを苦しめ続けてたということになるな。
本当に酷い話だ」

「そんな!僕は正直、国王の末裔と言われてもよく分かっていません。そしてミリガンさんの先代の方は騙されていただけじゃないですか。だから関係ないです!
僕はミリガンさんと出会えて幸せです!孤児院ではずっと一人ぼっちで友達なんていませんでした。だからミリガンさんと出会ってから心から楽しいと感じることができました。
ミリガンさんには本当に感謝しているんです!」

俯いて涙するミリガンの元に駆け寄り ジョンは自分の気持ちを伝えた

そしてミリガンを励まし落ち着かせてから これからのことを一緒に考えようと提案した

ミリガンも時間もあまりないことに気付き涙を拭いて顔を上げる

「ジョン、ありがとう。そしてすまない。君には迷惑をかけてばかりだ。しかし泣いてばかりでは罪を償うことなんてできない。僕は、君が素敵な女性と結婚して幸せな家庭を築くためなら、どんか協力でもするよ!」

「ありがとうございます。僕には何も言える立場ではありませんが、ミリガンさんの背負っている十字架を少しでも軽くしてあげられたらと思います。だから僕もミリガンさんが幸せな家庭を築くためにどんな協力だって惜しみません!」

にっこり笑って答えるジョンにつられてミリガンも笑顔になる

「よし、それじゃあこれからどうするか考えよう」

「えぇ、そうですね。とりあえず、今はここから出ることはできませんし村長の言うとおりにしといた方が得策でしょう」

「そうだね。ただここにはマチネさんの仲間だと思われる人もいて、その人に逆らうと面倒なことになりそうだから、無闇に逆らわない方がいいだろう」

ミリガンの言葉にジョンは頷く

「確かに。上手く双方に敵と見なされないように注意が必要ですね。後はどこかのタイミングでジルさんと会うことができればいいのですが」

そういいながらポケットに手を突っ込んだジョンは先程 慌ててポケットに入れた謎の手紙を思い出した

ポケットから手紙を取りだし 宛名を確認するが名はない
ミリガンに手紙のことを説明し 折り畳まれた手紙を開いて読む

【明日に村長がこの敷地内にあるテラスでお前達を含めた少数でウエディングハントを行う。そこにダンテという男がいるはずだ。コンタクトをとれ】

ジョンはミリガンに読んだ手紙を見せる

ミリガンも首を傾げてジョンを見つめた

これから出会うダンテという男と
ウエディングハントで出会うことになる とある女性によって

運命が大きく変わることを二人はまだ知らない

続く

はい。

↓毎度ながらクリックしてくださり誠にありがとうございます‼

お名前.com



コメント

タイトルとURLをコピーしました